「足のむくみ」とは、足の組織に余分な水分(体液)がたまって、腫れたようにふくらんで見える状態を指します。医学的には「浮腫」と呼ばれ、特に足首やふくらはぎ、足の甲に多く見られます。

足のむくみの原因について

足のむくみの原因は、大きく分けて「一時的(生理的)な原因」と「病気に関連する原因(病的)」の2つに分類されます。それでは、それぞれ説明していきます。

一時的・生理的なむくみの原因

これは健康な人にも起こるもので、生活習慣や環境によるものです。

長時間の立ち仕事・座りっぱなし

長時間の立ち仕事・座りっぱなしが多いと、足に血液がたまりやすくなり、重力によって水分が下肢に停滞します。

運動不足

運動不足により、筋肉のポンプ作用が弱まり、血液やリンパの流れが滞ります。

塩分の摂りすぎ

塩分を取りすぎると、ナトリウムによって体内に水分が保持され、むくみやすくなります。

冷え

冷えにより、血管が収縮して血流が悪くなり、体液が溜まりやすくなります。

ホルモンバランスの変化

月経前、妊娠中、更年期などに見られるむくみは、ホルモンの影響によるものだと言われています。

アルコールの摂取

アルコールを摂取すると、血管が拡張し、水分が血管外に漏れやすくなります。

病的なむくみの原因

これらは、内臓疾患や血液・リンパの循環障害によって引き起こされるもので、持続的または重症化しやすいです。

心臓の病気(心不全など)

心臓の病気になると、血液を送り出す力が弱くなり、血液が下肢にうっ滞してむくみが出ます。

腎臓の病気(ネフローゼ症候群など)

腎臓の病気では、体内の水分調整ができず、体液が皮下に漏れやすくなります。

肝臓の病気(肝硬変など)

肝臓の病気になると、アルブミン(血液中のたんぱく質)が減少し、水分が血管外に漏れると言われています。

静脈瘤・深部静脈血栓症(DVT)

静脈瘤・深部静脈血栓症では、血管内の血液が滞ったり、血栓ができて血流が妨げられることで片足だけがむくむ場合もあります。

リンパ浮腫

リンパ浮腫になると、手術やがん治療の影響でリンパ管が障害され、水分の排出ができなくなります。

足のむくみの特徴について

足のむくみの特徴は、足に余分な水分がたまって腫れたようにふくらみ、重だるさや圧迫感を感じる状態です。それでは、主な特徴について説明していきます。

足首やふくらはぎが腫れて太くなる

足のむくみは、特に足首のくびれが目立たなくなったり、ふくらはぎがパンパンになります。さらに、足の甲まで広がることもあります。

靴下や靴の跡がくっきり残る

ゴム跡や靴のラインが皮膚に深く残り、なかなか元に戻らなくなります。

指で押すとへこんで、ゆっくり戻る

足がむくむと「圧痕性浮腫」と呼ばれる状態になることがあります。特に静脈や腎臓の機能が低下している場合に多く見られます。

重だるさ・張り感がある

見た目の腫れだけでなく、足が重く感じる、疲れやすい、つっぱるなどの自覚症状を伴うことが多いです。

夕方に悪化し、朝には軽減することが多い

重力の影響で、日中に足の下に水分がたまりやすくなるためです。

片足だけむくむこともある

片足だけの場合は、静脈血栓症やリンパの異常などの病的な原因が疑われます。